エピソード3展を見に行く前に。

 開場まで30分近くあったので暇つぶしに近くにあった図書館に入りました。そこで日経デザインという雑誌を読んだのですが、この特集がなかなか面白かったです。題して「萌え色」の研究。今の若年層は、自分なりの独特な価値観を持っている人が多く、それは「おたく」層に重なるものであり、この若年層の消費形態を把握するためには「おたく」層の行動原理である「萌え」を理解しなければいけない、ということらしい。この雑誌では若年層に好まれる色を「萌え色」と定義し、そこから次世代のカラー戦略を検証したものだ。例えば、携帯で淡いパステル調の色が売れているらしいけど、この色は今までは家電業界では「売れない色」としてタブー視されていたらしい。つまり、いままでの価値観が通用しないということだ。
 いままでの嗜好の価値観というのは、40代以上の人にあてはまる欧米文化中心の価値観だそうで、40歳以上の方のターゲットの商品を売り出す場合は、とりあえず欧米人のモデルを採用すればだまっていても売れるらしい。でも、「おたく」文化はアニメやゲームといった日本で生まれ育った文化が中心であるので、いままでの欧米文化中心の価値観には相容れないそうだ。
 また、梨華ちゃんやこんこんのように今の若い女のコが「ピンク」を好むのも「萌え色」で説明ができるらしい。そうやって考えると、今の若年層のあらゆる文化が「萌え」で説明できそうであり、「場の統一論」ならぬ「萌えの統一論」なんてできるかもしれないなー、と思いました。
 この雑誌で言うところの「おたく」とは、アニメやゲームといった「実体の無いものを対象としたおたく」であり、鉄とかの「実体のあるもの」については除外している。それはものの見方からすればちょっと狭くしすぎかなと思いましたが、マーケティングな部分はおいといて、「おたく」というものを説明している部分は、とても論理的に分析されてよい文章だと思いましたね。一読する価値はあるとおもいますが、値段が高めなのでちょっと…。
 あと最後のほうに”行列のできる喫茶店「メイド喫茶」”なる記事がありますが、これはたいしたことなかったです^−^;
 記憶を頼りに書いたので実際の記事内容とは違うところもあると思いますが、それはご容赦くださいませ。