現ツアーにおけるごま紺となち紺の違い

結論から言えば、
 ごま紺は、みた後に幸せな気持ちにさせてくれるコンサート、
 なち紺は、みた後に楽しかったと思わせてくれるコンサート、
私はそう感じました。


ごま紺は、前回までの構成とはちょっと趣を異としています。
前回までのツアー内容なら、これでもかこれでもかとノリノリの曲が立て続けに流れるのですが、現ツアーでは、どちらかといえば、聴かせる曲が多いです。これが、評価の分かれ目になるかと思います。いままでのツアーの意識だけで行ってしまうと、物足りなさは感じるでしょう。
 しかし、果たして、その「勢い」のみだけが、コンサートの評価を支配する、唯一無二の要因となるのでしょうか??私は、そうは思っていません。
 今回のごま紺ツアーのタイトルは、「はたち」です。このタイトルには、「大人になったごっちんをみてほしい」という願いもあるのではないか、と私は勝手に妄想しています。ノリノリの曲ばかりではない、しっかりと聴かせる曲も、後藤真希は歌えるのだよ、と。コンサート自体も「おとな」になったのだと、そう私は解釈しています。
 ごっちんのバラードの素晴らしさは、ディナーショーに行かれた方はわかると思います。あの声量、あの表現力。ただ大宮紺を聞いて残念だったのは、ごっちんの耳がホールの響きの方に慣れてしまっていたことです。あれは実にもったいない。でも「19歳のひとり言」とか「スッピンと涙」とかは、健在でしたね。「さよなら…」も大阪の時に比べれば声が出ていましたし。「スッピン…」では、私、思わず泣いてしまいました。


これと正反対の印象をもったのが、今回のなち紺。とにかく、楽しい!閉演後の雰囲気なんかは、去年のごま紺そのものでした。なんであんなに楽しかったんだろうね?なっちのトークがすごすぎるから?(●´ー`)<私は妖精!)みうながかわいいから?(ぉ とにかく、あの「安倍なつみ」の魅力が十二分に発揮されているコンサートでしたね。


でもセットリスト的に、曲の緩急のパターンをみると、ごま紺もなち紺も、そんなに差はないと思うのですよ(はっきり比べたわけではないのでわかりませんが、なんとなく)。恐らく、アンコール前の最後の曲あたりが、なち紺は速い曲でたたみかけるのに対して、ごま紺は「スッピン…」でしめくくるところが、結局のところコンサート全体の印象につながっているのではないかと思っています。


ただ私は、なち紺は、現ツアーはもう行かなくてもいいかな、と思っています。楽しかった分、この大宮2公演で十分満足できました。もうお腹いっぱいです。
それとは逆に、もっと行ってみたいと思わせてくれたのが、ごま紺でした。コンサート全体の雰囲気が、とてもいいのですよ、今回のごま紺は。やさしい空気につつまれているというか。盛り上がれるところは盛り上がれるし、聴くことができるところはしっかりと聴くこともできる。そして私のような老体wには、今回のごま紺くらいの暴れ方が、体にも優しくて、いいですね。それらが総合して、最後コンサートが終ったときに、「あぁ、何かよかったなぁ〜」と思わせてくれるのです。


まぁ、私は、コンサートでは後藤真希は背負っているけど安倍なつみは背負っていない人間ですので、どうしてもこのような見方になってしまうのですが、こんなふうに違う紺をはしごするって、いろいろみえてくることが出てきて、面白いですねw
一ヶ月前、ごま紺→娘。紺のはしごのときは、始めのうちはどうしても気持ちの切り替えができなくて困りましたが、それは私が「後藤真希」も「紺野あさ美」も背負おうとしたためだったのだな、とあとで気付きましたが、今回はなち紺では全くの一般人のスタンスで参戦してきたので、いやー、気は楽でしたね。「背おわない」とは、こんなに楽なのかとww