娘。紺総括

 今年は飯田さんの卒業から始まって、ラッキー7全員不合格、7期小春の加入、矢口の脱退、梨華ちゃんの卒業、といつもどおり目まぐるしく変わった年でしたが、そのような卒業&脱退劇を経て、今のモーニング娘。を目の当たりにしたとき、いろいろな意味でダウンサイジングされたなぁ、と感じました。「モーニング娘。」といえば、かつてはハロプロ内では巨大な存在でした。ところが、かつての主要メンバーが卒業してしまい、ファン層もがらりと変わりました。2,3年前なら、1000人規模のハコでの娘。紺なんて考えられなかったでしょう。ところが今はそれが実現できるのですから。これを「人気の凋落」といってしまえば簡単ですが、そうではなく、むしろファン(もしくはヲタ)が淘汰された結果ではないかと思うのです。人気が高いときは、なんだがよくわからない人もガヤガヤ入ってきてひっかきまわしていたような気がするのですが、今は、本当に娘。が好きな人だけが娘。紺に集まっているような感じがします。特にこの秋紺では、その雰囲気がとても心地よく感じられました。そういうダウンサイジンクされた娘。というのはどういうことかというと、娘。はもうハロプロの唯一巨大な存在ではなくなり、あやややなっちやごっちんなどと並列した存在となったということを意味するかと思います。これはヲタの散在にも共通していえることでもあると思います。いままでは、なんだかよくわからない巨大な「娘。ヲタ」という存在がモーヲタ界の中心にどーんと存在していたけど、今はなちヲタがいて、ベリヲタがいて、ごまヲタがいて、あややヲタ、美勇伝ヲタがいて、娘。ヲタもいる、という感じ。ある意味今までいろいろなことを包括していた「娘。ヲタ」から、娘。ヲタも専門職ヲタというか、そういう存在に娘。ヲタが特化してきているように思えました。それの全てのきっかけとなったのが、飯田さんの卒業であり、矢口の脱退であり、梨華ちゃんの卒業でしょう。梨華ちゃんの卒業により、娘。がラブマでブレークしてその後の黄金時代を支えてきた中心メンバーは娘。からはほとんどいなくなりました。私は娘。を歴史をかなり大雑把に分けるとすると、ラブマ以前が第Ⅰ期、ラブマ以降が第Ⅱ期、そして梨華ちゃんの卒業以降の現在が第Ⅲ期になるのではないかと考えています。なっちやごっちん辻加護梨華ちゃんはもういねいし、彼女らを押すヲタももう現場にはいないけど、新生モーニング娘。は彼女なりに着実に進化し続けています。芸能人は売れてなんぼの世界でそれも大事なことですが、やっぱり本当にそのアーティストが好きで集まった仲間たちとまったり応援していってもいいのではないかと思っています。