Nスペ「沸騰都市」〜ロンドン

 ロンドンがニューヨークから「世界の首都」の地位とじわじわと追い詰めているらしい。それはロシア、中国、インドなどの新興国からの資本が牽引しているとのこと。市長が「門戸開放」と称して外国人や外国企業に次々と優遇策をこうじているからだ。ロシア人が25万人、出稼ぎのポーランド人は50万人、ロンドンの人口の4割は外国人やその子どもたちだそうだ。
 そんな富裕化する外国人に対し、地元出身の労働者は、日雇いの外国人労働者よりも賃金は安いそうだ。
 確かに、リッチな外国人を優遇してお金を入れてもらえれば、簡単に都市は賑わうのだろうが、果たしてそれはいつまで続くのかな、と思ってしまう。前回の「ドバイ」と同じような臭いがする。
 案の定、イギリス政府が外国人に対する優遇の一部を規制する方向に動いた。市長は、5月の選挙で門戸開放に反対している保守党候補に敗れた。ロンドンはこれからどうなるのだろうか。