とちぎ県?!

 栃木県が知名度最下位の汚名を返上すべく県名をひらがなにしたら、と県会で提案があったそうだ。
 そもそも北の「宇都宮県」と南の「栃木県」が合併して、県庁所在地が栃木(市)の「栃木県」が誕生したのだが、宇都宮の方が都市規模が大きいので宇都宮の方から県庁移転運動が盛んに行われて、県庁はやがて宇都宮に移ったのだが、県名はそのまま「栃木県」として残った、という経緯がある。
 平成の市町村合併では新自治体名にマーケティングがどうのこうのとか導入して決めようとかしていたところもあったけど、地名はそもそも無形の「文化」でもあるので、経済効率で云々なんていう土俵にあげてほしくないですね。第一、ひらがなにしたところで、状況が劇的に変わるというのだろうかね?
そういった安直な「ひらがな地名神話」もどうかと。本質はもっとちがうところにあるでしょうに。まずはそこからやらないと。