鉄腕DASH〜栄養素ミネラルで風鈴作れるか〜

 まずはミネラルが多そうな食品を物色。あおさ、とうもろこしの皮、ホルモンの燃えカス、ココアパックの使い終わったもの、など。それを3日間乾燥し、燃やして灰にする。
 灰にしたところで、食酢を入れミネラル成分を溶け出させて、ろ過した溶液を今度は重曹を加えて中和させた。できた白い粉を風鈴屋さんに持って行き、風鈴を作るのだが、粉はバーナーで溶けず、雑多な成分が入っている粉より何か核になる一種類の成分が欲しい、ということで、どっかの先生が鉄バクテリアを勧めてくれたので、神社の溜池から鉄バクテリアを採取し、そこから酸化鉄を取り出し、さらにテルミット反応によって鉄を得た。
 ところが、粉と鉄、またバーナーで溶けない状態に。そこでさらに純銀を加え熱するとようやく溶けて、「ミネラル風鈴」の完成…。


 まずは、最初にできた「白い粉」。あれは大部分はカルシウムやマグネシウムの「塩(えん)」*1であって風鈴の材料である金属ではないです。塩は一般的に融点がめちゃくちゃ高いのでバーナーで熱してもたぶん溶けないです。食物からミネラルを取り出す操作は、恐らく最初に監修していた千葉大の先生が「いくらなんでも食品からものになる鉄を取り出すのは無理だろう」と思っていてやったような感じがしますね。めちゃくちゃ簡単すぎますもん。そしてその次に鉄と粉をまぜましたが、「金属」と「塩」では性質そのものが違うので簡単に混ざるわけがない。最後に銀を加えましたが、銀と鉄が溶け合うのと同時についでに塩もどさくさにまぎれて混ざっていた、ってことなんですねー。よってできた風鈴は「鉄の銀の合金に不純物にカリウムマグネシウム塩」ということになるんじゃないかな。大部分は鉄バクテリアからの鉄なので、「ミネラル風鈴」と呼ぶにはちょっと遠いと思うのですが…。

*1:酸と塩基が中和してできる物質のこと この場合は恐らく酸化カルシウムと水酸化マグネシウムの混合物ができたんじゃないかな