阿久悠物語

 愛理は桜田淳子を超えたな( ^ー^)ニヤリ


 時代背景としては、2年前にCXで放送になった『ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜』の後の時代の物語に相当します。70年代初頭まで、音楽界はナベプロ黄金時代で、テレビ局サイドではナベプロにそっぽを向かれると音楽番組が成り立たなくなるほどの影響力があり、あるときナベプロと日テレがケンカ状態になりナベプロからのタレントの出演が絶望的になり、それじゃぁ自分たちでタレントを見つけようとして始まったのが「スター誕生!」で、これが成功した結果、新興プロダクションが次々と力をつけてきて、ナベプロの影響力が相対的に落ちた、ということになるのですが、その中心人物に阿久悠氏がいた、ってわけですね。


 しかし、肝心のドラマのほうは昔の映像ばっかりという印象で、これだったら別にドラマにしなくても昔の映像と今の人のインタビューをつなぎ合わせたNスペ風ドキュメントで放送してもよかったんじゃないの?!って感じでしたね。桜田淳子の出番はそこそこあったのに、愛理の出番は歌っているところとその後の阿久氏たちとの会話のやりとりで終わっちゃうし。後は全部昔の映像。確かに、日テレ50周年番組ということで目玉として昔の映像もおりまぜながら…ということなんでしょうが、これくらい昔の映像が多いとドラマを見たという感じにはならないですね。
 ピンクレディーの場合は、愛ちゃんガキさんがそこそこ出番が多かったのでまだよかったかなと思いましたが、でも昔の映像はいらなかったな。その点でいえば、『ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜』はほとんど昔の映像は使わずドラマの役の人たちで昔のシーンを再現していたので、そのほうが見ごたえがありましたね。っていうか、普通はそうするんじゃないのかな!?


 レコード大賞受賞のシーンで、結果が発表されて、愛ちゃんガキさんが立ち上がって後ろ向いて着ていたマントみたいなものをするっと脱ぐのですが、それがそのまんま背中丸出しでブラの線が無い状態だったので、思わず「★Ф*§@&!£※」と見入ってしまいましたよ(^-^;
 あとは、山口百恵役の星野真里がちょっときつかったかなぁ。


 「アイドル」という言葉は阿久悠氏が最初に考えついた、ということになっていましたね。その第1号が「花の中三トリオ」だそうで。その路線がその後の「アイドル路線」を規定していくわけですね。


 そういえば、ドラマの後半部でデレクターなのかな、なんかそういうの役の人が阿久悠氏のスタ誕での成功をみて「独立する」といって独立し、その後の再開で「いいコを見つけてみっちり育てて80年過ぎにはデビューさせる」とか「名前はまだ決まっていないけど…かならずセイコウ(ここの部分だけゆっくりと強調させて言っていた)させる…」みたいなことをいっていましたが、この役は誰なんでしょうね?恐らくデビューさせるコというのは「セイコウ」の発言より「松田聖子」だと思うのですよ。松田聖子の所属事務所は当初サンミュージック。ところがサンミュージックについてウィキで調べてみたら創業は1968年で松田聖子の前に森田健作などを輩出しているので、ドラマの話と食い違ってくるんですよね。しかも創業者相澤秀禎はバンドマンからの起業だったみたいだし。ということは相澤秀禎氏ではないっていうことなんですよね。松田聖子サンミュージックの前にどこかに所属していたのかな…?


 物語はピンクレディーレコード大賞を受賞したときでほぼ終わります。その後80年代アイドルが台頭しスタ誕は終了。歌い手が歌詞を書くようになったのでプロの作詞家は必要がなくなり若い作詞家が育たなくなったと嘆くシーンもあります。