鞆の浦問題


昨日、広島高裁で埋め立て差し止めの判決がありましたね。

私は地元に住んでいるわけではないのでこれに口を挟むのはおこがましいですが、でもちょっと言いたいです。
確かに、公共工事ででかい道路ができれば、地域にはばら色の未来が開けるかに見えますが、
土地に発展するだけの「素地」があればいいですが、
そうでなければ、たちまちストロー現象がおきますよ。
道路が出来たからってたちまち過疎が解消できるなんて、世の中そんなにうまくはないです。


こういう大きな公共工事の賛成派の住民の皆さんって、報道とか見る限りでは、結構年配の方が多いじゃないですか。
やっぱり年配の方々って、「開発→必ず街の発展」というイメージが強いんじゃないでしょうか。
かえって若年層なんかに反対派とか多いかもしれませんね。
私は東北の田舎の方に住んでいるので、田んぼの真ん中にどーんとでかい道路とか、立派な公園とか、
まわりの土地の雰囲気に似つかない公共工事の賜物を多く見ていますが、
だからといってその土地の過疎が解消されたとか、聞いたことありません。
せいぜい、三陸道ぐらいが成功かも。


いくら埋め立て地を最小にするとはいっても、
失われた景観は二度と戻ってはこないですからね。