鳩の日上州歴史探訪〜その1〜

 さて、シンデレラを見た次の日は、なっち生誕祭やハシイベとかいろいろヲタゴトもありましたが、一切蹴りまして、群馬方面に歴史探訪してきました。
 東北人にとって、群馬ってなかなか行く機会がないんですよね。同じ北関東でも栃木や茨城は通過地点なので途中下車することができますが、群馬はヲタゴトでグリーンドーム前橋と桐生シルクホールにいったぐらいで会場に行って公演終わったらすぐ帰ってきましたからね。ゆっくり歩いたことがありませんでした。
 ということで、なかなか行く機会のない群馬のお城を見に行くことにしました。

館林

 最初に訪れたのは館林です。
 東京から宇都宮線で久喜まで出て、そこから東武伊勢崎線に乗り換えて館林へ。

館林駅


 外観はとってもモダンなのですが、北側に新駅舎が建設予定です。旧駅舎はそのまま残るようです。
 しかし、駅の施設はホームと改札と切符売り場以外なにもない!コインロッカーがなかったので仕方なく荷物全部担いで延々と歩いておりました…。

館林城址


 城址には建物の遺構は何もありません。写真は三の丸の入り口にあった土橋門でこれは復元です。しかしその脇には土塁が残っていました。三の丸の土塁は南半分くらいは当時のままそのまま残っております。このように土塁が当時のままのこっているのは群馬県内では館林だけだそうです。
 土橋門をくぐると虎口もある程度復元されていましたが、すぐ脇は文化会館の敷地になっておりましてぐっと現実に引き戻されます…。館林城の往時をしのぶものはこの近辺だけですが、それでも少しは歴史の浪漫に浸ることができますね。




 本丸土塁。これもよく残っていたなぁと。本丸部分はちょうど向井千秋記念こども科学館とかがあるあたりみたいです。
 上の写真は二の丸方面(こども科学館西側)から見た風景で、下の写真は本丸内(科学館敷地南側)から見た風景です。



 現在市役所東広場と呼ばれているところ。
 だだっぴろくで、いやーここに本丸とか二の丸とか御殿とかでーんとあったのかなすげーな、と思いながら歩いていたのですが、後から調べてみると、確かに江戸時代は二の丸などがあった場所なのですが、実際は堀で細分化されていまして、ここはそれから明治になって堀を埋め立てて「上毛モスリン」という会社の工場が建った跡地でありました。

館林市第二資料館



 資料館、といってもここは昔の建物二棟が移築保存されているところです。
 上が旧上毛モスリン事務所。下が田山花袋旧居。田山花袋は館林の出身でこの向かいに記念館もあります。

尾曳稲荷神社


 館林の原点というべき神社。館林城ができたきっかけとなる伝説にまつわる神社です。

城沼


 江戸時代はもっと広大な沼が城をかこんで外堀の役目をしていました。今はだいぶなくなりましたが、それでもちょっと大きめな川ぐらいの広大な沼でした。

旧秋元氏別邸


 田山花袋記念館隣にありました。明治時代に館林藩の最後の藩主だった秋元氏ゆかりの邸宅で、現在は集会所に活用されているみたいです。

街の中


 市役所。かなりでかい!です。

 そういえば館林って、結構一日の国内最高気温を出す場所だった(>_<)この日は午前中に歩いたのでそれほぼ暑くはなかったですが、でも暑かった!



 武家屋敷「武鷹館」。移築保存されています。



 旧二業見番組合事務所。正面から見ると押し出てくる妻側と唐破風が圧巻です!


 館林を出るとき、インド人らしき二人組みに「赤羽に行きたいけどどうすればいい?」と尋ねられ、きちんと久喜乗り越えの切符を買ってあげました。でも私ほんの2,3時間前に初めて館林に来た者なんですけどね(^-^;


 城址自体の遺構はほとんどありませんが、その周囲にいろいろなものが残っており、さすが歴史のある街だなぁ、と実感しました。実は街を歩いていると結構渋い建物なんかがいっぱい残っていて、街歩き愛好者なら飽きないのではないでしょうか。藩政時代の街道沿いや寺町なんかも歩いてみたかったのですが、次の予定のことと、歩きっぱなしでだいぶへこたれてしまったので今回はこれで終了しました。次は伊勢崎線をさらに下って太田市世良田に向かいました。